KVMスイッチ用ケーブルの快適な使用長さは?

USB機器の増設

ケーブルの最適な長さを求めるなら実際に計ってみるのが一番です。物が揃っていない場合は机上でも計算できます。注意するべき点はケーブルの硬さ。それによって方向を変える際の半径や束ねる際の直径が異なります。
KVMスイッチの場合は、柔らかいケーブルが使われるのが一般的ですから、束ねる場合の直径は25cm前後を目安に考えます。この数字はまた、マシン側のコネクタがPCやサーバの背面にある場合、ケーブルを前面に180度曲げるだけで約40cmの長さが必要なことを意味します(半円の弧の長さは半径×円周率)。
つまり、PCの背面から切替器までの距離が80cmだった場合、これに40cmを加えた120cmが最低限必要なケーブル長です。ただし、ケーブルは二者間を結ぶ最短距離を這わせられるとは限りません。会社によっては特別な設置ルールがあったり、見た目を重視する場合はより長いケーブルが必要となるので、できるなら荷造り用のひもなどを使って実際に這わせてみるのが確実です。もちろんCADでシミュレーションする方法も使えます。
その様にして求めたケーブル長は突然の設置条件変更にも対応できるよう、さらに1巻あるいは2巻分の長さを加えておくのが安全です。それでも足りない状況が危惧されるなら、オプションとして延長ケーブルが用意された商品の中から機種を選ぶのがよいでしょう。

切り替えのKVMスイッチ

2台切り替えのKVMスイッチにUSB機器を3台以上接続するには

KVMスイッチのコンソール側USB端子は多くても2つです。典型的な例が、キーボード、マウスともにUSB接続用に設計された商品。それを使う条件で、例えばマルチディスプレイ環境を構築するためにUSB-HDMI変換器を経由して2台めのディスプレイを増設したい場合はどうすればよいでしょうか。
実は、USBポートを持つKVMスイッチの中には、これをキーボード、マウス専用とせず、USBハブが接続されることを想定したものが存在します。つまり、ハブが接続可能と明記された商品を選んでおけば、3台めのUSB機器を取り付けることができるというわけです。
ハブに接続するUSB機器の消費電力とそれがセルフパワーかバスパワーかによりますが、機器の追加によってUSBポートが電源不足に陥らないよう、ハブは外部電源対応型を選ぶことをお勧めします。
また一般的に、PS/2キーボードとUSBマウスの組み合わせに対応したKVMスイッチは、USBポートが汎用的に設計されている傾向にあります。そのため、USBハブを追加することによってUSBキーボードとUSBマウスおよびその他のUSB機器をつなぐという具合に、コンソール環境を一新可能なケースが少なくありません。ただし、切替器を動かすための電源をPS/2ポートから得ていることが考えられるので、PC側に接続してあるPS/2コネクタは外さないでおきます。